ニコニコ動画の衰退について

仕事の休憩中に、なんとなくニュースサイトを見ていたら飛び込んできた「ニコニコ動画、初のプレミアム会員数減少」という見出し。

ニコニコ動画に出会ったのはたしか14歳の頃だから、かれこれもう10年以上お世話になっている。世間では殿様商売・オワコンなどと揶揄されてはいるが、なんだかんだでニコニコ動画は終わらないだろうと思っていた。これからも当たり前のように続いて、当たり前のようにわるくちを言われて、ユニークなコンテンツを作り続ける基盤として存在していくものだと思っていた。

けれども、それはただの思い込みだった。いよいよ本格的なニコニコ動画衰退の時期がやってきたのかもしれない。

「親族がある日突然、重い病気を宣告された時に湧き上がる浮遊感」が玄関からのっしのっしと入ってきた。

「長年つるんできた友人と金銭トラブルで疎遠になってしまった時の悲しみ」が退屈そうな顔をしながら椅子に座っている。

「高校時代の元カノが結婚して、子供もいて、マイホームまでもっているという現実を突きつけられた時の虚無感」が満面の笑みで肩を組んでくる。

そういえば最近、まったくニコニコ動画のランキングを見ていなかったので久しぶりに見てみると『けものフレンズ』なるものに関する動画が上位を占めていた。その他もアニメに関する動画ばかり。。。一体これはどうしたことか。 キヨやレトルト、アブ、p-p、つわはす、にしむらひろゆき、MSSP、recog、その他にもバンジョーとカズーイの実況が面白かったダンディボイスの人、MADとか替え歌が面白カッコよかった人、などニコニコ動画で活動していた人たちは今どこにいるのだろうか。youtube?全国コンサート?それとも社会人生活に尽力しているのか。家庭を持つようになったとか?

幕末志士が帰ってきて、これからより一層盛り上がるかもしれないという淡い期待は、粉々に砕け散った。この寂寞の想いをどうすれば良いものか。

おそらくこのニュースの反響から推察するに、今後も「プレミアム辞めようと思っていたけど忘れていた勢」や「ニコニコ動画はもしかして魅力ないのかも?と思ってはいたものの踏み切れなかった勢」が一斉にプレミアム会員を退会するだろう。

今の時代に匿名性の高いプラットフォームにコンテンツを投稿することがそぐわないのかもしれない。殺伐とした攻撃力の高いコメントがつくだけで、評価されにくい。そもそも見られもしないことが多い。その上月々500円かかってしまう。こんなサービスよりももっと優れていて、優しいユーザーが集まる場所はもういくらでもあるのかもしれない。

作り手も受け手も、より自分にとって居心地の良い体験を求めてニコニコ動画を離れていくのか。

このマイナスな状態をプラスに変えられるだけのプロデューサー的なポジションとして、誰かドワンゴに入社してくれ。そしてまたニコニコ動画を覚醒させてほしい。完全な他力本願ではあるけれど頼む。ぼくはこのやりきれない想いを胸に『けものフレンズ』観ます。楽しみ。